ラーメンを食べて人生の教えを受ける
岡崎で一番旨いラーメン屋さんはやっぱり「牧場ラーメン」だと思う。ただこのお店は分かりにくい場所にあることと、小さなお店なので、知る人ぞ知るお店。(だからもっとたくさんの人に知って欲しいという気持ちと、あまり知られない方が嬉しいと思う気持ちでとても複雑です。)
いわゆる流行の味は追いかけずに、ラーメンの王道をまじめにひたすら頑固に貫くお店で、ラーメンの本当のおいしさをしみじみ感じたい人にはぜひ行って欲しいと思う。だが、このお店のすごいのは味だけではない。いや、味にも付くかな?
何が素晴らしいのかと言うと、「人柄」だ。僕が行く他のお店の殆どがそうだと思うが、ラーメン屋はきたなくて当然みたいに思える。一見きれいそうに見えても、実はよーく見ると細かいところで、特に厨房は汚れている。ラーメンがおいしければそれでいいと思っているのかもしれない。
でも牧場ラーメンは厨房のどこを見ても開店したての店かと思うくらい徹底的に清潔だ。これはオヤジさんのこだわりで、店のきれいさだけじゃなく、野菜の切り方一つ、椎茸の出しの取り方一つ。どれをとっても絶対に手抜きはしない。時間が掛かろうが、絶対に自分がこうだと思ったことをやりきる。
こんなことを言うと、滅茶苦茶堅物で難しそうな人に見えるかもしれないけど。実は全く正反対でびっくりするほど優しい。身体も細くてきゃしゃだ。会話もニコニコ笑いながら仏様のように優しい。ところがお客さんにおいしく味わってもらうためには手抜きはしないというから凄い。
実はこの夫婦は若い頃10年ほどお店(岡崎の警察署横の「北海道」という店。)をやっていて、とても繁盛していた。ところがどうしても北海道で酪農をしたいというオヤジさんの夢を実現すべく。突然いっしょにやっていたお兄さんにお店を任せてホントに北海道に移り住んで、酪農を始めたのだ。それもコツコツを手抜きをしない仕事を続け、成功させたという。
年をとり体力が続かなくなって岡崎に戻り、このお店を数年前に再開させた。それで「牧場ラーメン」という名前になっているわけだ。ラーメンをすすりながら、この話を聞いて、感動した。僕たちはこんな風に、自分の生き方を貫いているだろうか? 手抜きをせずに仕事を全うし続けているだろうか?
もちろん、こんな深い話ができるのは、何度も通っているからだろうけど、今日は本当に良い話が聞けて嬉しかった。プロの仕事は絶対に手抜きはしない。人が見ていないところでも、自分のやるべきことは絶対におろそかにしない。時間が掛かろうが、一つ一つの小さな積み重ねで、1年365日後には大きく違っていることを心に刻むべきだと思う。
さあ、あなたも岡崎に来たらぜひ行ってください。僕の言っている意味がお分かりいただけると思います。ただし、月曜火曜は定休ですので、よろしくです。毎週金曜のお昼は僕たち柴田bros.は必ず行ってますので、会えるかもね……。
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